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『精神科』という科目や、精神科看護師への偏見とは?

精神科と聞くと、あなたはどのような印象を受けますか?精神科は一般の科目と違い、特殊な科目であるがために、精神科の看護師は、時には偏見の目で見られることがあります。では、『偏見の目で見られてしまう』とはどういったことなのかをお話ししたいと思います。

『精神科は怖い所』という偏見。

『精神科』と聞くと、あなたはどのような印象を受けますか?

精神科は、心の病を専門とする科目です。

そのため、身体的な病気を専門とする一般と比べると、精神科の看護をどのようにするかということは、なかなか想像しづらいと思います。

そういったこともあるのか、精神科は、いろいろな『偏見』があるのです。

精神科と聞くと、あなたも思ったことがあると思いますが、「精神科は怖い所」と、よく言われます。

「精神科が怖い所」というのは、精神科病院が僻地にあったり、窓に鉄格子がしてあったりなどの、外見から想像してしまう部分があります。

また、精神科の患者さんは、幻覚や幻聴といった症状があり、その症状があるために、独語を言ったり、変な行動をとってしまいます。

そういった患者さんの言動が、普通ではないことなので、「怖い」と感じる部分でもあります。

それから、患者さんの状態によっては、暴言を言ったり、暴力を振るったりする患者さんもいるので、「精神科の患者さんは怖い」という偏見があるのです。

もしかしたら、あなたも、こういった精神科に対する偏見をもっているのではないでしょうか?

確かに、一昔前に建てられた病院は僻地にありますし、窓に鉄格子がしてあったり、患者さんも幻聴や幻覚に左右された行動をとることがありますし、暴言や暴力を振るったりすることがあります。

しかし、精神科は、あなたが思っているような場所ではないのです。

一昔前は、家族に精神病の人がいれば、その存在を隠したり、入院させて、二度と外に出さないようにしたりなど、精神病に対する考えは、ひどいものでした。

そのため、病院を僻地に建てたり、患者さんを外に出さないために、窓に鉄格子をしていました。

しかし、最近の精神科では、うつ病などの精神病が身近になってきたことで、その理解度も高まってきました。

そういった、精神病に対する考えの変化から、病院が街中に建てられていたりしますし、窓に鉄格子をしている所は少なくなってきています。

そして、患者さんは、確かに幻覚や幻聴などの症状に左右されることはありますが、あなたが思っているほど、怖い存在ではないのです。

患者さんによっては、症状に左右されることはありますが、病状が安定していれば、普段は私たちと変わりはありません。

それに、暴言を言ったり暴力を振るったりする患者さんは、状態の悪い患者さんがすることで、そういったことがしょっちゅうあるわけではありません。

そのため、先ほども言いましたが、症状が落ち着いていれば、私たちとさほど変わりないですし、会話も普通にできるのです。

私は以前精神科の女子病棟で働いていました。私が勤めていた病棟は閉鎖病棟でしたが、病状が比較的安定していた人がほとんどでした。

患者さんたちの中には、症状に左右されている人がいましたが、ほとんどの人は症状に左右されることなく、普通に生活していました。

また、暴言や暴力はほとんど振るわれたことはありません。

このように、精神科は怖い所ではありませんし、患者さんも怖い人たちではないのです。

『精神科の看護師は使えない』という偏見。

先ほど、精神科の病院や患者さんについての偏見をお話ししましたが、それだけではなく、看護師についての偏見もあります。

あなたはこんなことを聞いたことがありませんか?

「精神科の看護師は使えない」と。

実は、私も、精神科に入職する前に、友人から「精神科の看護師は使えないから、やめておいた方がいいよ。」と言われたことがあります。

では、「精神科の看護師は使えない」ということがどのようなことなのかと言うと、精神科では処置などの看護技術面があまりなく、手技的なものが劣ってしまうため、他の科目に転職した時に「使えない看護師」になってしまうと言うんですね。

しかし、この「精神科の看護師は使えない」というのも、偏見です。

確かに、精神科の看護は、患者さんへの指導が多く、看護技術面では、採血や注射はあっても、傷の処置やMチューブの管理、吸引といった処置はほとんどありません。そのため、看護技術面に対しては、正直に言うと劣ります。

だからと言って、精神科の看護師は使えないわけではありません。

精神科は心の病をケアする場所です。ですので、看護師は患者さんの症状の観察を密に行い、患者さんのちょっとした変化も見逃さない観察力が必要です。

そういった観察眼を、普段患者さんと接して身につけることで、患者さんの精神面のケアを十分に行うことができますし、信頼関係をしっかりと築くことができます。

そういった精神科ならではの観察眼を養うことで、精神科の看護師は、精神面でのスペシャリストになることができるのです。

患者さんの精神面のケアは、一般の科目の患者さんにも当てはまることです。そのため、精神科の看護師が転職して一般の科目で看護師として働いたとしても、患者さんの精神面のケアは、一般の科目で働く看護師よりも長けています。

ですので、「精神科の看護師は使えない」というわけではないのです。

精神科は心の病をケアする所なので、一般の科目と比べるとケアの仕方などが想像しにくい所があります。

また、精神科の患者さんの中には幻聴や幻覚に左右された行動をとることもあるので、私たちとちょっと違ったところがあれば怖いと思うことがあると思うので、そういった面でも、偏見は起きやすいです。

でも、あなたが思っているほど、精神科は怖い所ではないし、看護師も使えないわけではありません。

むしろ、私は、精神科に勤めて後悔をしたことはありませんし、精神科で学んだことは、次の職場でも十分に生かすことができました。

精神科にはいろいろと偏見がありますが、そういった偏見は気にせずに、精神科で働いて、いろいろなことを学んでくださいね。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ精神科の看護師の求人はどこで探せばいいの? 編集部

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