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精神科患者さんの、看護師に対する暴言・暴力とは?

『精神科』と聞くと、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?おそらく、患者さんが暴言を言ったり、暴力を振るったりして、怖いイメージがあるかもしれません。では、本当にそのようなことがあるのでしょうか?そして、患者さんの暴言・暴力に遭った時、看護師はどのような対策をとればいいのでしょうか?

精神科での患者さんの暴言・暴力は、本当にあるの?

精神科は、一般の科目と比べると、特殊な科目と言えます。

そのため、あなたを含めて、精神科の看護師として仕事をしたことのない人にとっての精神科に対するイメージは、「怖い所だ」という風に感じているのではないかと思います。

では、あなたが精神科の何が怖いと感じるのかと言えば、一つに「患者さんから暴言や暴力を振るわれるのではないか?」ということなのではないかと思います。

私は以前、精神科の看護師をしていました。

そして、私の経験上では、あなたが思っているような、患者さんの暴言・暴力といったものは、実際にあることです。

しかし、精神科に入院している患者さん全てが、暴言や暴力を振るったりするのかと言えば、そうではないのです。

私が勤めていた精神科では、幾つかの病棟がありました。

大きく分けると、開放病棟と、閉鎖病棟の2つがありました。また、閉鎖病棟では、症状が落ち着いている人が入院生活を送る病棟と、重症患者さんの入院する病棟がありました。

私が勤めていた病棟は閉鎖病棟でしたが、患者さんは症状が比較的落ち着いている人が多い、女子病棟でした。患者さんは、幻覚や幻聴があっても、薬の服用で症状が比較的落ち着いていますので、私たち看護師とも普通に話ができます。

また、日常生活の行動に指導が必要だったりしますが、身の回りのことは自分でできる患者さんがほとんどでした。

ですので、日常の患者さんの生活では、暴言や暴力を振るわれるということはありません。

しかし、時には、薬をしっかり服用していても、症状が悪化してしまうことがあります。幻聴や幻覚などの症状が悪化してしまうと、衝動的に暴言や暴力を振るったりしてしまうのです。

看護師は、患者さんにとって常に身近にいる存在ですので、どうしても暴言や暴力の対処になってしまいます。そのため、暴言や暴力は程度にもよりますが、罵声を浴びせられたり、患者さんの身の回りの物を投げつけられたり、叩かれたりすることがあるのです。

実際に、私も、罵声を浴びせられたり、叩かれたりしたことがあります。

では、患者さんに暴言や暴力を振るわれた時、看護師はどのように対処すればいいのでしょうか?もし、あなたが、患者さんから暴言や暴力を振るわれた時は、どうしますか?

精神科の患者さんからの看護師に対する暴言・暴力の対策とは?

精神科の患者さんは、普段はとても穏やかですし、幻聴や幻覚があっても、普通の人と変わらず話をすることができます。

しかし、時には、症状が悪化してしまうと、イライラしたり怒りっぽくなってしまい、衝動的に暴言や暴力を振るったりすることがあります。

そのため、看護師は、患者さんの身近にいる存在なので、暴言や暴力の矛先がどうしても看護師に向きがちになってしまいます。

このようにお話すると、あなたは、「やはり、精神科は怖い」と思うかもしれませんが、暴言や暴力を振るわれることがあると言っても、そういった状況は、そんなに多くありません。

ですが、患者さんから暴言や暴力を振るわれることは少なからずあることなので、患者さんや自分の身を守るためにも、対策は必要となってきます。

では、先ほどもお聞きしたのですが、患者さんから暴言や暴力を振るわれた時、あなたは、どのような対処をしますか?

私が精神科で勤めていた時、実際に患者さんから暴言や暴力を振るわれたことがあります。

その当時、重症病棟にいくような状態ではないのですが、普段から幻覚や幻聴といった症状が強い患者さんがいました。その患者さんは、幻聴や幻覚で、いつも喧嘩をしているような患者さんで、イライラしたりすることが多かったのです。

幻覚や幻聴といった症状が強いと、身の回りのことができなかったり、食事を摂ることができなくなったり、薬を拒否したりします。

その患者さんも、自分の身の回りのことができず、幻聴で「ご飯を食べてはいけない」と言われるからと言って、食事を摂ることを拒否したり、薬の内服を拒否したりしていました。

食事を摂ったり、薬を内服することは、患者さんにとって命を守るためにも大切なことです。ですので、拒否しても、無理やりにでも食事を摂らせたり、薬を内服させたりする必要があります。

そのため、患者さんを説得したりする時に、暴言を言われたりしましたし、叩かれたり抓られたりすることがありました。

こういった場合の対処としては、やはり、自分1人ではいかず、他のスタッフと行動し、患者さんに暴力を振るわれる可能性がある場合は、患者さんとの距離を保ったり、物を患者さんの側に置かないといった対策を取ります。

また、暴言に対しては、症状があるために患者さんの行動が衝動的であるため、患者さんの言うことに対して言い返したりせずに、受身の姿勢で接し、患者さんの気持ちを理解する態度で接することが必要です。

そして、それ以外にも、患者さんは、衝動的に暴言や暴力を振う場合があります。そういった場合には、スタッフ間で患者さんの状態や症状の観察などを密にして連携し合うことが大切です。

また、対策としては、先ほどのような対策をとり、患者さんが危険に晒されることがないようにすると共に、看護師にも危険がないようにすることが大切です。

それから、患者さんに暴言や暴力を振るわれるということは、看護師にとっても大きなショックとなりますので、そういったことを経験した看護師に対しても、メンタル面でのフォローが必要になってきます。

看護師のメンタル面でのフォローでは、同じ病棟のスタッフと経験を話し共感しあい、経験を共有することで、ショックから立ち直ることができるのです。

このお話で、きっとあなたは、「精神科はやっぱり怖い所だ」と思うかもしれません。しかし、何度も言いますが、このように暴言や暴力を振るう患者さんはごく一部ですし、常に暴言や暴力を振るっているわけではありません。

精神科の患者さんは、普段はとても穏やかです。私たちと違う所は、精神疾患のために幻聴や幻覚に悩まされている所ですし、暴言や暴力も、患者さん本人がしたくてしているわけではないのです。

私たち精神科の看護師は、患者さんの症状が安定するよう看護し、患者さんの危険を回避すると共に、日常生活を自力で送れるように援助するのが役割です。

ですので、時には暴言や暴力を振るわれることがあるかもしれませんが、私は患者さんのことを思えば、精神科の仕事は、とてもやりがいがある仕事だと思います。

あなたも、「暴言や暴力」という言葉だけで精神科を怖がることをせずに、ぜひ精神科で看護師として働いてくださいね。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ精神科の看護師の求人はどこで探せばいいの? 編集部

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