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精神科のデイケアの目的とは?そして、精神科のデイケアでの看護師の役割とは?
精神科のデイケアの目的とは?
最近の高齢化社会に伴い、介護施設や個人病院などでは、デイケアという形で、患者さんを受け入れている所が多くなりました。
デイケアは、先ほども言いましたが、介護施設や個人病院でしていますが、介護施設と個人病院では、その目的が違います。
病院のデイケアは病院を退院した患者さんにデイケアに通ってもらい、日中だけ患者さんの様子をみたり、必要なリハビリなどを理学療法士や作業療法士といった専門のスタッフと行うことで、患者さんの機能回復を図る目的があります。
そして、介護施設のデイケアは、高齢者に毎日通ってもらい、健康状態を観察したりするとともに、レクリエーションをしたりして、高齢者の方の機能回復や機能の維持を図るとともに、他の高齢者の方と接し、コミュニケーションを図ることも目的としています。
このように、病院と介護施設では、その目的が若干違ったりしますが、病院や介護施設にデイケアがあるように、精神科にもデイケアがあるのです。
精神科と聞くと、あなたは一般の科目とは違う、特殊な科目だと感じると思います。もちろん、それはその通りで、心の病気を治療する科目なので、一般の科目と比べると、治療の仕方も、看護の仕方も違ってきます。
そのため、あなたが思うように、精神科のデイケアも一般の病院や介護施設のデイケアとは、目的が違います。
精神科のデイケアの目的は、退院した患者さんが社会復帰しますが、社会復帰し生活することで困っていることや心配になっていること、障害になっていることなどを知り、それに対して援助や支援、リハビリテーションを行うことです。
そのため、精神科のデイケアは、退院した患者さん全てがデイケアを利用するわけではありません。
退院した患者さんは外来通院しますが、その際に患者さん自身がデイケアを希望したり、外来通院で医師からデイケアでの支援や援助、リハビリテーションが必要と判断された場合に利用します。
精神科のデイケアは、だいたいの所が精神科病院内にあります。
そして、デイケアの時間帯は、9時から15時までです。しかし、精神科病院によっては、9時から12時までのショートステイや、16時から20時までのナイトケアがある病院もあります。
ちなみに、私が以前勤めていた精神科にもデイケアがありましたが、デイケアの時間帯は9時から15時までで、患者さんによっては9時から12時までのショートステイもありました。しかし、ナイトケアはしていませんでした。
このように、精神科のデイケアは、一般の病院のデイケアや介護施設のデイケアとは目的が違い、退院した患者さんが社会復帰して、困っていることや心配になっていること、それに対して起こっている障害を取り除くために利用する所なのです。
精神科のデイケアでの看護師の役割とは?
先ほど、精神科のデイケアの目的が、患者さんが生活の中で困っていることや心配になっていること、障害になっていることに対して、援助や支援、リハビリテーションを行うことだと言いました。
では、あなたは、デイケアでの看護師の役割がどのようなものかを知っていますか?
実は、デイケアでの看護師の役割は、とても重要なのです。
デイケアのスタッフは、看護師だけではなく、作業療法士や精神保健福祉士、心理士がいます。そして、それらのスタッフがそれぞれの役割の元、患者さんの援助や支援、リハビリテーションを行なっていきます。
精神科のデイケアの看護師の役割には、患者さんの健康管理、服薬についての相談や指導、レクリエーションに対しての見守りや手伝い、緊急時の対応があります。
では、この精神科のデイケアでの看護師の役割をあなたに分かりやすいように具体的にお話ししていきますね。
私が以前勤めていた精神科にもデイケアがあったことをお話ししました。
デイケアでは、9時に患者さんが来所されます。そして、来所してから、15時までの時間をレクリエーションをして過ごします。
レクリエーションでは、絵を描いたり、物を作ったり、オセロや将棋、囲碁などのボードゲームをしたりしますが、そのレクリエーションを患者さんだけでなく、看護師も一緒に行います。
精神科の患者さんは、生活をする上で悩んでいることや心配になっていること、困っていることを面と向かってスタッフに言うことはほとんどありません。
しかし、レクリエーションを一緒にしていると、その中で患者さんが生活をする上での悩みなどを話してくれることがよくあります。
そのため、看護師が一緒になってレクリエーションをすることはとても大切で、レクリエーションをする中で、患者さんの悩みや障害になっていることを聞き出すと共に、患者さんの表情などを観察し、患者さんの病状が安定しているかを察知することができるのです。
また、12時からは、昼食があります。患者さんの病状が悪くなると、食事行動にも変化が起こります。
例えば、食事量が減ったり、急いでいるわけではないのにかけこむように食べたりといった変化です。
そのため、患者さんの食事風景を観察することで、病状の変化を察知することができますし、
食後の服薬を観察することで、服薬がちゃんとできているかを確認することができ、患者さんの服薬に対する悩みなどを知って、それに対する指導ができるのです。
私が勤めていた精神科のデイケアでの患者さんの人数は、そんなに多くなく、7〜8人が利用していました。どちらかといえば女性より男性の患者さんがほとんどで、患者のみなさんが毎日楽しそうに来所していました。
患者さんにとっては、患者さん同士で話しをしたりすることや、精神科のスタッフと接することが楽しみなのです。
しかし、中には、デイケアを利用することで、病状が悪くなっていることが分かり、再入院する人もいました。
精神病は、なかなか完治することが難しいため、患者さんが退院できたとしても完治して退院するのではなく、病状が安定しての軽快退院がほとんどです。
そのため、退院した後に外来通院することがとても大切になってきます。
しかし、精神科の入院生活は一般の科目の入院生活とは違って、短期で退院することはほとんどなく、数ヶ月や数年入院したのちの退院となることがほとんどです。
そのため、患者さんは入院生活が長かったために、社会に復帰した時に、社会生活に馴染めなかったり生活がうまくいかなかったりすることがあり、悩みや不安なども大きいです。
そして、そういった悩みや不安を通院した時に医師や看護師に伝えることができない人がいれば、伝えられずに最終的には病状が悪化し、再入院してしまいます。
しかし、デイケアに通い、そういった生活の悩みや不安などを患者さん同士が話しをしたり、スタッフが察知することで、患者さんに必要な援助や支援を行うことができるので、精神科にとってのデイケアの役割は、とても大切なのです。
このように、精神科の看護師は、入院している患者さんや外来通院している患者さんだけでなく、デイケアに通所している患者さんにも大きな役割を果たしています。
もちろん、デイケアでの患者さんとの関わりにもとてもやりがいを感じるので、あなたがもし精神科の看護師として精神科のデイケアで働きたいと思っているならば、ぜひ精神科の看護師になってデイケアで働いてくださいね。
執筆者情報
精神科の看護師の求人はどこで探せばいいの? 編集部
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